自分の価値がわかる具体的方法|スキルや知識は価値ではない


こんにちは!高原です。
僕は「もっと楽しく働こう!」をコンセプトに、コーチングとメディア発信の事業を行っています。
自分の価値がわからないという疑問は、誰しも一度は抱えたことがあるのではないでしょうか。
生きていく上で、自分の存在価値がわからないというのは、とても辛いことだし、それがわからなければ、自己重要感を高めることはできません。
また、仕事をしたり、家事育児をしていくうえでも、自分自身が、自分の価値を理解して、胸を張って行動できるかどうかは、とても大切です。
精神衛生上も大切なことですし、働きに対して適正な評価を受けるためにも、仕事をうまく以下せるためにも、全てにおいて重要です。
とはいえ、価値という言葉自体が抽象的で、しっかりと説明できる人は少ないでしょう。
この記事では、どうすれば、探すのが難しい、自分の価値を見つけられるのかを解説していきます。
4つの角度から考えることで、かなり見つけやすくなるので、是非参考にしてみてくださいね。
あなたの価値は4つの視点で見つかる
まずは結論からです。
あなたが自分の価値を知るためには、下記の4つの視点で考えるのがおすすめです。
- 得意なこと
- あなたの価値感
- 興味があること
- スキル、知識、持ち物
価値というのは、抽象的で、定量的に図りづらく、理解するのが難しいものです。
ですが、だからこそ、それ理解して、人や物の価値を見れる人は、すべからく仕事でも高い成果を挙げています。
そんなわかりにくい「あなたの価値」も、この4つの視点で考えると、かなりクリアになるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。
こう考えると、あなたの価値とは、あなたの個性そのものでもあります。
それぞれについて、具体的に説明していきましょう。
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あなたの価値①:得意なこと(強み)
あなたの特徴そのものと考えてもOKです。
どんな人にも必ず、たくさんの得意・不得意があります。
別の記事でも解説していますが、得意・不得意というのは、あなたの特徴そのものです。

ここでいう得意は、後天的に身に着けた知識やスキルではない点に気をつけましょう。
- ×:ピアノが上手(←これはスキル)
- ◯:手先が器用(←これは得意)
まず最初に考えたいのは、さまざまな事に応用が効く、「得意なこと」です。
特徴がポジティブな結果につながることを、得意なことと呼び、ネガティブナ結果につながることを、苦手なことと言います。
例えば、「初対面だと、気を使って話せない」という特徴がある人がいたとします。
この人は、「人との距離感を適切に保つことが得意」であると同時に、「話しかけるのがが苦手」と考えることができます。
人との距離感を保つことで、警戒心が高い人にも、信頼してもらうことができるのは、間違いなく強みですよね。
これを仕事において活かせば、時間をかけて信頼が必要な商品を買って貰える…などのメリットがあるでしょう。
これは、ペラペラとおしゃべりで、軽い印象をもたれる人では、できないことですよね。
逆に、おしゃべりな人は、軽いコミュニケーションで誰とでも関われて、交流を広げられるという強みがあります。
この強みによって、大人しいタイプではできない、仕事のやり方ができるでしょう。
あなたの「特徴」のポジティブな側面が強み
自分の価値は、客観的に決まっているものではなく、自分で決めるものです。
価値は、結局のところ、捉え方の話だからです。
例えば、USJをV字回復させた、刀の森岡さんは、今沖縄にリゾート施設を作る事業をやっているそうです。
開発している場所は、沖縄北部のめちゃ田舎だそうで、現在はただの自然があるだけで、特になにか評価されたり、人が訪れるような場所では有りません。
つまりこの場所の特徴は、田舎・森林・何も開発されていない…といったところでしょう。
この場所のネガティブな側面は、アクセスが悪い、行っても何も無い、やることがない、虫が多い、暑い…などなどでしょう。
逆に、この場所の特徴の、ポジティブな側面を考えると、自然豊か、沖縄という魅力ある場所、土地がめっちゃある、温かい気候、きれいな海がたくさんある…などたくさんあります。
これが、この場所の強みと弱みです。
そして、この強みの部分が「価値」です。
森岡さんは、この価値の部分を活用して、魅力ある観光地を作ろうという事業をやっているのだと思います。(会って直接聞いた訳ではないですが、たぶん間違ってないと思います。)
そして、僕たち人間が、自分の価値を考えるときも、手順は全く同じです。
例えば僕は、
- いちいち深く考えがち
- 教えたがり
という特徴があります。
ネガティブな側面でいうと、いちいち考えすぎて行動が遅かったり、興味がない相手にもペラペラとウンチクを語ってしまうという弱みがあります。
(興味がないのをわかっているのに、妻にゴルフの話をしてしまいます。まじでウザいですよね笑)
ですがポジティブな側面としては、「人と一緒に考えるのが楽しい」、「考えたことを教えるのが好き」という強みがあります。
結果的に、親身になって相談に乗れたり、専門的な知識経験を教えて喜んでもらえるといった、仕事上のメリットになっています。
これは、僕の価値の一つです。
このように、あなたの特徴も、良い側面を使えば、それがそのまま価値になります。
- あなたの特徴を書き出す
- 特徴のネガティブな側面を書き出す(これが弱み)
- 特徴のポジティブな側面を書き出す(これが強み)
人はだれでも、ネガティブな側面がたくさんにあります。
ですが、それがあるということは、逆にポジティブな側面もあります。
自分に強みがないと感じている人は、強みがないわけではなく、自分の特徴の良い側面を使う事ができていないだけなんですね。
具体的に、得意なことを見つけためる方法は、下記の記事で深堀りしていますので、是非参考にしてみてくださいね。


あなたの価値②:あなたの価値感
あなたの価値感は、それそのものが価値です。
価値感というと、あなたが大事にしていることであり、人生観ともいえるかもしれません。
- やさしさを大事にしている
- 挑戦を大切にしている
- 好奇心を持ち続けたい
などなどです。
僕の例でいえば、「楽しさ」が最も大切なことです。
仕事は、人生を楽しむための手段であり、だからこそ、仕事で疲弊したり、日々が辛いものになってしまうことは、本末転倒だと思っています。
だから、仕事が辛そうだったり、苦しんでいる人を見ると、他人でも「めちゃ辛そう…」「できることなら、どうにかしてあげたい!」という衝動に駆られます。
本当に大事にしている価値感の部分は、このように共感してしまうものです。
家族を大事にしている人は、家族を失う物語をみると、胸が苦しくなるでしょう。
夢や挑戦を大事に思っている人は、スポーツ選手などがチャレンジしている姿を見ると、感動してしまうはずです。

僕はトイプーを飼うようになって、ペットとのお別れなどの話に、すごく共感してしまうようになりました。
価値感はモチベーションであり、それ自体が価値
では、なぜ価値感がそのまま価値といえるのでしょうか。
結論から言うと、あなたが大事にしている価値感そのものが、あなたに行動を起こさせる動機(モチベーション)だからです。
例えば、やさしさを大切にしている人は、当然、人にやさしく接することができるわけです。(逆に言うと、厳しくすることが苦手かもしれません。)
以前、YouTubeでみたバイク屋さんが、納車するときに「これで仲間と走ってくれると思うと、苦労してこのバイクを見つけて、カスタムした甲斐があるよ」と話していました。
きっとこの人は、仲間や、趣味、そしてバイクそのものが、人生における大事なことなのでしょう。
当たり前ですが、どんな仕事でも、どんな立場でも、働くのは大変なことです。
なので、どんな仕事であったとしても「お金のため」というだけの動機であれば、やってられないものです。
だからこそ、このバイク屋さんでいう、「相手が仲間と走ってくれる喜び」のようなものが、より良い仕事ができる原動力になるんですね。
なので、あなたが人生において大切だと感じているものは、それ自体があなたの価値であり、価値を生み出す原動力になります。
まずは、あなたが人生において、どんなことを大事にしているのかを考えてみてください。
あなたの価値③:興味があること
これは、先ほどの例でいうと、バイクみたいなものですね。
先程のバイク屋さんのイメージでいうと、「仲間」「趣味」が価値感で、「バイク」が興味があることです。
これも、価値となる理由は同じです。
あなたが、そもそも興味があること、好きなことであれば、深く知りたい、詳しくなりたいというモチベーションがあります。
当然、時間が経つごとに知識も経験も深くなっていきます。
例えば僕の場合、
- ワークライフ(仕事を通じて、人生をより良くすること)
- ゴルフ
- 腕時計
- 子育て
あたりが、長期的に興味を持っていることです。
全部が趣味ですし、一部はそのまま仕事としても関わっています。
当たり前ですが、この分野であれば、話すことも、仕事をすることも、すごく興味を持って取り組むことができるので、イヤイヤやっている人とはレベルが違うと思います。
また、上記よりは弱いけど、興味があるものは、下記です。
- 野球(小学校〜大学までやってた)
- 服(おしゃれではないが、結構好き)
- ピアノ(子供のために買ったのをきっかけに、ちょっと練習している)
- ギター(以前、ハマっていた)
- 哲学(以前、ハマっていた)
これらも、すごく小さいですが、僕の価値の一つです。
なぜなら、初対面でも高校、大学で野球をやっていた人とは、それだけでちょっとしたシンパシーを感じるので、通常よりも仲良くなるのが少し早いです。
服に関しても、興味はあるので、詳しい人と会話したりするのは楽しいものです。
これらは、興味がない人ではできない事なので、これにも十分に価値があります。
一見、どうでも良いものに感じるかも知れませんが、野球をやっていたから草野球に行って、そこで関係が生まれた人と仕事が始まった…みたいなこともあります。
会話ができる、仲良く慣れるということ、そして興味を持って、話したり学んだりするのが楽しいという時点で、十分に価値です。
そして、得意なことや、価値感と組み合わさって、より具体的な仕事につながると、更に価値は高まります。
あなたの価値④:スキル、知識、持ち物
多くの人は、価値を考えるときに、まず最初にこれを考えます。
ですが、これは、価値の中でも、もっとも弱いものです。
例えば、
- プログラミングができる
- Webマーケティングができる
- 動画編集ができる
などなど、これらのスキルを聞いてどう思うでしょうか。
誰でもできはしないけど、別に珍しいものではないはずです。
つまり希少価値が低いんですね。
このように、スキル・知識・持ち物という「後天的に得るもの」は、総じて価値が低い傾向があります。
逆に、価値感、得意なこと、興味があることといった、もともと持ち合わせている特性は、価値が高く、長期的に持続します。
スキルも知識も、どこまでいっても、同じようなものをもっている人がいっぱいいるので、実はこれ自体の価値は低いですね。
その証拠に、スキルや資格をもっていても、お金や仕事で苦労している人は山のようにいます。
むしろ、そっちに走る人ほど、苦労している傾向があるくらいです。

しかも、その分野に、本当に興味があったり、得意を活かしている人が、あとから入ってきたら、あっという間に追いつかれてしまうでしょう。
なので、スキルや知識は、ここまで説明してきた、価値感や得意なこと、興味があることに比べると、価値としては弱いです。
また、持ちもの(お金、車、時計、不動産など)は、文字通り、その価格分の価値しか有りません。
お金持ちだった人が、お金がなくなった途端、周りから人がいなくなった…みたいな話はよくあるエピソードですが、まさにこれでしょう。
価格分の価値しかないので、それが無くなると、そのままその価値がなくなります。
もちろん、これらの持ち物はとても大切なものですが、「これだけで、他に価値あるものがない」という状態は、非常に危険でしょう。
これら、スキルや知識、持ち物もあなたの価値の一つであることには代わり有りません。
まとめ:本質的な価値を見つけよう
少し抽象度が高く、難しい話になってしまいましたが、これが「自分の価値」を考える時の方法です。
フリーで働いていても、経営をしていても、勤めていても…仕事をしていくうえでは、かならず「価値」を提供しなければなりません。
価格通りの価値しか提供できていなければ、それはどんどん、誰からも選ばれないものになっていきます。
例えば、あなたがお店に行って、価格通りの、美味しくもなく、不味くもない、なにもないハンバーガーが出てきたとしたらどうでしょう。
文句は言わないでしょうが、もう行くことはないでしょう。
例えばそこに、ハンバーガー自体は普通だけど、すごく優しく、親身になってくれて、心の拠り所になるマスターがいたらどうでしょう。
ハンバーガーと価格はプラマイゼロですが、そこに「安らぎ」「落ち着き」などの付加価値が生まれます。
これだけでも、最初の状態よりは、価値が高いお店になり、価格以上の満足を得られる…つまり、次も来て貰えるチャンスが生まれます。
さらに、このマスターが、アイデアマンで、ハンバーガーを創作し、他のお店とは一味違う物を出してきたらどうでしょう。
更に価値が高まります。
そしてこのマスターが、ハンバーガーへの愛が半端じゃなく、探求しまくっていたとしたら…
もう、このお店は、価格を大きく上回る価値を提供しているので、多くの人に愛されるでしょう。
そして、シンプルに価値が高いので、価格を上げてもみんな喜んで払うでしょう。
このように、価値は、個性や特徴から生み出すことができるものなので、まずは自分の価値はなにかを、
- 得意なこと
- あなたの価値感
- 興味があること
- スキル、知識、持ち物
という視点で考えてみてくださいね。