自分の強みがわからない原因と対策【あなただけの付加価値が分かる方法】


こんにちは!高原です。
僕は「もっと楽しく働こう!」をコンセプトに、コーチングとメディア発信の事業を行っています。
この記事をご覧になっているあなたは、
- 「自分の強みがわからない」
- 「他人と比べて、強みと言えるようなものがない」
といった、お悩みを抱えているかと思います。
自分の強みがわからなければ、自信を持って働くことができませんし、自分の存在意義や、何で差別化できるのかも見えてきません。
中には、
- 誰でもできるような事をやっている
- 自分は能力が低いと感じる
- 自分自身の市場価値も低いと感じる
といった、ネガティブなセルフイメージになってしまっている人もいるかと思います。
この記事では、そんな人でも「自分だけの強み」を見つける事ができるコツを解説していきます。
僕自身、人の強みを見つけ、活かす方法について、長い間向き合ってきました。
具体的には、
- 自己理解に悩む人のコーチング
- 自社の社員のマネジメント
- 一人の社会人、経営者としての自分自身
などです。
長い間、向き合っていた結果、今ではある程度の共通点と、比較的、再現性がある対処法はあるなと感じています。
ここを理解すると、
- 自信を持てるようになる
- 自分だけの戦い方がわかる
- 自分の市場価値を高める方法がわかる
など、いろいろな良いことがあると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
僕がコーチングを行っている「自己理解プログラム」では、プロのコーチによる無料カウセリングを実施しています。
100名以上のプロの自己理解コーチが、あなたの仕事、やりたいこと探しへのモヤモヤを解決するヒントを与えてくれます!
- 本気でやりたいことを見つけたい!
- 本気になれる仕事につきたい!
- 本気で人生を変えたい!
という方は、ぜひプロの自己理解コーチングを体験してみてくださいね!
自分の強みがわからなくなる原因
早速結論からお話します。
自分の強みがわからないと感じる人の多くの人は、下記が原因であることが多いです。
- 得意不得意を、”ざっくり”で捉えすぎ
- ”最初から”他人と比較している
自己評価が低かったり、他人と比べて特別な能力が無いと感じる人も、この2点を解消しながら、自己分析をしていくことで、自分だけの強みが見えてきます。
これだけだとよくわからないと思うので、それぞれ解説します。
自分の強みがわからない原因①:得意不得意を、”ざっくり”で捉えすぎ
1つ目の原因は、見ている所が表面的という点です。
例えば、「コミュ力が高い・低い」といった考え方です。
コミュ力が高い、低いは、よく耳にする言葉ですが、実際にはそんなに単純なものではないはずです。
多くの人と関わりを持てる人でも、実は初対面は緊張して「自分は人見知りだ」と思っている人もいれば、「大人数は苦手だけど、1対1なら沢山話せる」という人もいるでしょう。
実際、自分のことを「コミュ力が高い」と思っている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
沢山友達がいたり、営業が上手だったりする人も、「俺はコミュ力が強みだ!」みたいな人は、かなり少ないはずです。
このようなざっくりとした視点だと、誰でも「ほとんどのことが苦手」だと感じたり、「自分は特別な能力がない」と感じてしまいます。
自分の強みを見つけるためには、同じ「コミュ力」について考えるにても、
- 論理的な会話が好き
- 表情や言葉から、人の感情を察することができる
- 一人の人とゆっくり時間をとって話したいタイプ
など、より細かく具体的な内容で、得意か苦手かを考えていくことが必要です。
この視点で考えていくと、例えば営業という仕事においても、
- Aさんは、人の懐に入るのが上手だから、成果がでている
- Bさんは、論理的に説明するのが上手だから、成果がでている
- Cさんは、フランクに人脈を広げるのが上手だから、成果がでている
など、それぞれ全く違う強みを使って、成果につなげている事がわかると思います。
こう考えると、「自分はコミュ力が低い」という自己評価の人でも、
- 威圧感がなく、安心して話せる人とだったら、長時間会話できる
- 論理的な話は苦手だけど、人の悩みを、聞いてあげることなら、長時間でも苦じゃない
- 初対面は苦手だけど、時間をかけて関係を深めれば、信頼してもらえるタイプ
など、なんらかの特徴や傾向…またはクセのようなものがあるはずです。
このように、自分や他人の強みを考える際は、表面的な現象ではなく、めちゃくちゃ細かい条件にして考えるのがポイントです。
自分の強みがわからない原因②:”最初から”他人と比較している
これも非常に多いのですが、先ほど言ったような「ざっくりの得意・不得意」しか見えていない状態で、いきなり他人と比較してしまうパターンです。
例えば、ダイエットを仕事にしたいと考えた場合に、インスタグラムをやってみるとします。
でも、すでに沢山のアカウントがあるし、有名な人もたくさんいる…「今から、自分がやっても埋もれるだけじゃん」みたいになってしまうケースです。
これは、「ダイエットが好きだから、それについて教えたい」という、すごくざっくりとした状態で、いきなり他人と比較している状態です。
当然、これだと、早く始めている人や、自分より経験が長い人、何らかの実績を持っている人のほうが、優れて見えてしまいます。
ですが、実際は、後発で始めた人が、先に始めている人よりも、伸びたり、結果を出すことはごく当たり前に起こっていますよね。
では、どうすれば、差別化できたり、他の人に埋もれない、あなただけの強みを出せるのか…
結論から言うと、①で解説した、「細かく具体的な内容で、得意か苦手かを考えていく」という作業を、「他人と比較する前に行う」ことがポイントになります。
例えば、ダイエットを教えるという場合においても、
- 「共感性が高く、感情に寄り添った関係を築く」のが好きな人
- 「論理的に、科学的に、考える」のが好きな人
- 「話すより、イラストで、表現するのが」好きな人
などなど…、人によって細かいタイプがあり、それによって「あなたなりの成功しやすい方法」は異なるからです。
そもそもタイプが違う人と比較したり、それを真似しようとしても、うまくいきそうにないことは、誰にでもイメージできると思います。
にも関わらず、「自分の強みがわからない」と考えてしまう人は、細かい特徴に分解せずに、ざっくりと比較してしまう傾向があります。
細かく分解してみていくと、絶対に同じ人はいないですし、あなたの特徴を活かせる場面が必ず見えてきます。
自分の強みを考える手順
では、今説明したことを踏まえて、具体的にどのような手順で考えれば、あなただけの強みが見つかるのかを考えてみましょう。
結論としては、下記の流れになるかと思います。
- 自分自身の中での、得意・不得意を分類する
- その根本原因を深掘りする
- ①②を複数やる
- それら集めると他人とは違う形になってる
それぞれについて説明します。
自分自身の中での、得意・不得意を分類する
ここでのポイントは、他人との比較ではなく、自分自身の中で比較するという点です。
具体的に考えることは、
- 不得意:やるとストレスになること、短時間でも苦痛なこと
- 得意:ストレスなく出来ること、長時間やっても苦じゃないこと
です。
個人的には、先に苦手なことを出してみるのがおすすめです。
例えば、不得意なことの例でいくと、
- 初対面の人にガンガン絡んでいくのは超ストレス…
- 誰とも会話無く、無言で働くのは苦痛
- ゼロからイチを考えるのは嫌だ
- 長文メールを書くくらいなら、電話でしゃべりたい
などなどです。
次に、「それと比べると、これは苦じゃない」「長い時間やっても、ストレスが少ない」と感じることを考えてみます。
ここで出てくるものは、不得意なことと違い、苦じゃなかったり、長時間できることですから、あなたにとって「得意な部類のこと」になります。
例えば、
- 友達や後輩の悩みを聞いてあげるのは、苦じゃない
- 人の感情にすぐ気づくことができる
- 相手がどう思うか、先回りして考えるタイプ
- 興味のあることを調べるのは、長時間できる
- 片付けや整理整頓は、気づいたら何時間もやってしまう
- 調べたことを教えてあげるのは結構好き
などです。
人間関係や、仕事に関わることなど、どんな角度で考えてもOKです。
とにかく、
- 苦じゃない
- 長時間やってもストレスがない
- 無意識にやっちゃう
といった、「不得意じゃないこと」は、すべてあなたの強みになる可能性があるものです。
その根本原因を深堀りする
次に、出てきた得意なこと、不得意なことに対して、深堀りしてみます。
例えば、「調べたことを教えてあげるのは結構好き」という、苦手ではないことがあったとします。
ここに対して、「なぜ教えてあげるのが好きだと感じるのか」を考えて得てみます。
例としては、
- 論理的にまとめて話すのが好きだから
- 誰かと話しているとアイデアが出て来て楽しいから
- 相手の理解度に合わせて、説明をしてあげたくなる
などです。
このように、一言に「教えるのが得意な人」といっても、その背景には、人それぞれの特徴があります。
逆に不得意なことについても見ていきましょう。
例えば、「初対面の人と絡むのがストレス」だという人について考えてみます。
なぜ、それがストレスになるのかと考えると、例えば、
- 相手がどう感じるかを考えすぎて、すごく気疲れする
- 生産性の無い会話をするのが苦痛
- 嫌われないように気を使いすぎて、本音で会話ができないから
などなど、原因は様々です。
これは、逆に言えば、
- 普段から、相手がどう思うかを考えながらコミュニケーションを取っている
- 生産的に物事を考えるのが好き
- 本音でのコミュニケーションをしたいと思っている
といった、特徴をもっていることの現れです。
このように考えると、あなたの言動には、いろいろな得意なこと・不得意なことがあり、その背景には、あなたの特徴があることがわかります。
それら集めると他人とは違う形になってる
これは、特に説明することはないのですが…
コミュニケーションしかり、学ぶことしかり、いろいろな得意、不得意について、深堀りしてみてください。
あなたが苦痛だと感じること、ストレス無く出来ること、そしてその原因となっていることを複数あげていくと、徐々に、あなたの特性が見てくるはずです。
例えば、僕の例で言うと、下記のような特徴があります。
▼得意っぽいこと(苦じゃない、長時間できること)
- 関心のあることを調べる
- 論理的にまとめる
- できるだけ簡単な言葉で説明する
- しゃべったり、手を動かしたりしながら、アイデアを出す
- 誰かと一緒に考える
- 人の相談を聞く
- コツコツと地味な努力を繰り返すこと
などなど…
▼苦手っぽいこと(ストレス、苦痛を感じること)
- 細かい計画を立てる
- タスクをスケジュール通りにこなしていくこと
- 規律やルールで縛られること
- 単純作業、決められたことをこなすだけの作業
などなど…
僕自身、特別な才能や、人より秀でたことは特に持っていません。
ですが、上記の特徴が混ざり合っている状態は、他の人とは違うので、僕ならではのものです。
もちろん似ている人はいると思いますが、すべてが完全一致している人は絶対にいません。もしいたらドッペルゲンガーです。
誰でも、このような色々な特徴があり、それらが合わさっている状態です。
出てきた特徴が、あなたの強みであり、弱みでもある
この細かさで見れば、完全一致する人はいませんし、案外、ほとんど一緒!みたいな人も少ないものです。
良い意味で、「みんなそれぞれ、変わってるところがある」んですね。
そして、この変わっているところ、特徴そのものが、強みでもあり、弱みでもある部分になります。
例えば、「自然と、人の感情を察する」という特徴がある人の場合…
「喜んで貰えることを考えるのが得意」という強みがあるかわりに、それが故に「コミュニケーションが苦手」と感じる場面があるなどの、弱みがあります。
つまり、あなたの特徴は、使い方次第で強みにも、弱みにもなるということになります。
そう考えると「強みがない」ということは、「弱みがない」と言っているのと同じ意味になるので、そんな人は絶対にいないはずです。
どちらかというと、
- 自分の特徴を細かく把握できていない
- 自分の特徴を強みとして使う方法がわかっていない
というのが、正確なニュアンスになるかと思います。
そして、特徴を細かく把握していれば、ある程度、どう使わないといけないかの答えは見えるはずなので…
やはり、「強みがない」と感じる根本的な原因は「自分自身の特徴を、細かく把握できていない」というケースが、大多数なはずです。
まとめ:得意なこと、不得意なことを、細かく見てみよう
今回ご説明してきた通り、細かい「得意」「不得意」を分析していくと、かならずあなたの個性が見えてきます。
それらをしっかり見ていけば、特徴や特性がみえてきます。
そしてそれは、強みでもあり、弱みでもあります。なので、意図的に強みとしての側面が現れるような使い方をしていく、弱みとして現れるようなことをしないという選択が大事になってきます。
このように見ていくと、強みを活かしている人は、表面的に見えることと別の付加価値があることに気付きます。
例えば、同じパーソナルトレーナーでも、ただ筋トレを教えているだけの人もいれば…
悩みを聞いてあげたりして、「〇〇さんと会うと、モチベーションがあがる」「トレーニングの日があると、元気になる」ような、付加価値を提供している人もいます。
トレーナーという同じ仕事をしていても、ただ筋トレだけ教えている人と、「筋トレ+元気になれる」という価値を与えている人は、希少性が全然違います。
僕の会社ではウェブコンサルの仕事を受けることもありますが…
実際、ある程度のレベルの経験がある人であれば、コンサルで提案する内容は、みんな似たようなものだったりします。(やるべきことには、ある程度、正解があるので。)
ですが、僕たちの特徴である、
- 「個別の悩みを聞くのは苦じゃない」
- 「関わる人が、できるだけ、楽しく、モチベーションが上がるような方法を考える」
といった部分が、コンサル内容と別の付加価値となって、
- 「担当がやる気を出してくれて助かってるよ。」
- 「楽にできる方法を考えてくれてありがたい。」
など、僕らとしても嬉しい言葉をもらうことがあります。
もちろん、この特徴にも、強み、弱みがあります。
僕たちでいうと、人のモチベーションが下がるようなことをするのは苦手なので、「働く人に負荷をかけてでも、最短で、数字、計画最優先できっちり進めたい」というところには、合わないです。
でも、「疲弊したり、強いストレスを抱えないで、無理なく着実にできるようになっていきたい」というタイプの相手であれば、強みになります。
このように、あなたの強み弱みは、自分の特徴を細かく把握することから始まるので、ぜひ考えてみてください。
また、「得意なことがわからない」という方には、別の記事も書いているので、是非参考にしてみてください。
