仕事ができない人が苦手を上手に回避するための具体的方法


こんにちは!高原です。
僕は「もっと楽しく働こう!」をコンセプトに、コーチングとメディア発信の事業を行っています。
この記事では、「仕事ができない」「仕事が苦手だ」と感じている方のために、その原因と解決策を解説していきます。
実は、仕事ができない人と、できる人には、思ったほど大きな差があるわけではありません。
実は、ちょっとした考え方の違いや、仕事の選び方、仕事への向き合い方の差があるだけで、本来、あなたも「仕事ができる側」になることができます。
この記事では、僕自身の経験と、キャリアに関するコーチングで多くの人の悩みを聞いてきた内容から、
- 仕事ができないと悩んでいる人の共通点
- その具体的、解決策
を解説していきます。
この1記事ですべてが解決するわけではありませんが、必ずヒントや気付きが得られるはずなので、是非参考にしてみてください。
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仕事ができない人の根本的な原因
まずは結論からです。
そもそも先天的に、仕事ができる人、仕事ができない人が存在するわけではありません。
というより、この世界には、無数の「仕事」が存在していて、そのやり方も様々です。
普通に考えて、その全部が得意な人がいるわけがないし、逆に全部が苦手な人も存在しません。
僕は仕事柄、職業選択について迷っている人の相談をよく受けますが、「自分は得意なことなんてない」という方は結構多いです。
ですが、そんな人達でも、コーチングのプログラムを終えた後、引き続き「得意なことはない」と言う人は、一人もいません。
どんな人でも、しっかりと自己分析をしていけば、必ず得意領域と、不得意領域があります。
そして、それを具体的に認識して、言語化できれば、「苦手な仕事」と「そうでない仕事」が見えてきます。
ここまで持っていければ、どんな人でも「仕事ができない」という状態から、
- 「〇〇をする仕事は苦手」
- 「△△をするような仕事は結構できそう」
という認識に変わります。
仕事ができない人は、能力がないわけではなく、そもそも、
- 「仕事」の選択
もしくは、
- 仕事を進める「やり方」の選択
を、あまり良く考えずに、雑にチョイスしてしまっただけなんですね。
それは、下記の具体例からも、間違いなく断言できます。
どんな人にも、得意領域と不得意領域が存在する
それを証明する、最高の例が、積極的に障害者雇用をしている「久遠チョコレート」という会社です。
日常会話も不可能な重度の障害者の方たちが、立派に働いて、かつ「普通の給料(高卒初任給くらい)」をもらって、自立しています。
この会社では、日常会話や、複雑な認知力が必要な仕事が苦手な代わりに、
- 黙々と単純作業に集中できる
- 丁寧に手仕事ができる
など、一人ひとりの得意領域を上手に活用しながら、チョコレートの生産と販売を行っています。
具体的には、カカオやチョコレートに使う材料の粉末化、型への流し込みなど、手作りチョコの製造に関わる方が多いそうです。
このように、一つの物事には、良い側面、悪い側面が必ず存在します。

苦手なことがある限り、必ずその良い側面である得意なことが存在するわけです。
つまり「得意なことがありません」ということは、「苦手なことがありません」と行っているのと同じ意味になってしまいます。
どんな人でも苦手なことがあるわけなので、その逆の側面も必ずもっていることになります。
仕事ができない人と、できる人の違い
先ほどお話しした通り、仕事ができな人の根本的な原因は、能力の有無ではありません。
それよりも「苦手ことをしている時間が長い」ということが本質的な原因です。
逆に、仕事ができる人は、
- すべての仕事ができる
- 万能な人間
というわけでもありません。
ただ単に、仕事を進める手段として「得意なことをやっている時間が長く、苦手なことをやっている時間が短い」というだけに過ぎません。

これは、意図的にやっている人もいますし、偶然そうなっているだけの人もいます。
今の仕事が苦手だと感じている人も、もし、この世にあるすべての仕事を順番にやっていけば、必ずどこかで得意なものにぶつかります。
ただ、それを順番に探す時間はないので、自分から狙って、苦手な仕事を避けていく必要があります。
「仕事ができない」を解消する具体的な方法
では、仕事ができないというセルフイメージ、客観的な評価を替えるにはどうすればよいのでしょうか。
これは先ほどご説明した「仕事ができる人」に当てはまることをやればよいだけになります。
つまり、
- 苦手なことをやる時間を最小化
- 得意なことをやる時間を最大化
するということになります。
そして、「仕事を変えるべきかどうか」「転職するべきかどうか」の基準もここです。
仕事を変えたり、転職せずに、工夫すれば上記のことができるのであれば、そのままでも良いかも知れません。
逆に、仕事で求められる内容と、あなたの得意不得意があまりに合っておらず…
どんなに工夫しても「苦手なことの時間」を減らせないのであれば、仕事ごと変える選択をしたほうが良いはずです。
ただ、その前に、「なぜ苦手なことばかりをやってしまっているのか」という原因を理解しておくことが重要です。
なぜ苦手なことをやってしまうのか
どんな人でも、わざわざ苦手なことを好き好んでやろうとする人はいないでしょう。
それでも、世の中には「仕事が苦手だ」「苦手なことばっかりやっている」と感じている人が多いです。
なぜこのような状態になってしまうのか…主にその理由は2つです。
- 自分の「得意」「不得意」を、イマイチ分かっていない
- 他人と「同じ方法で」やらないといけないと思いこんでいる
僕がコーチングで色々な方の話を聞いていても、実際は、この両方が原因になっている人が多いです。
それぞれについて補足します。
①自分の「得意」「不得意」を、イマイチ分かっていない
あなたも、就職活動などの時に感じたことがあるかと思いますが、意外と自分で自分のことを理解するのは難しいものです。
自分がどんな仕事をしたいか、自分にどんな強みがあるか…
詳細に語れる人は少ないと思います。
そして、仕事で苦手なことが出てくるの原因は、自分自身の「得意、不得意」がわかってないことです。

事実、「いざ始めてみたら、思ったより苦手だった…」という感覚の人が多いのではないでしょうか。
最初から「絶対に避けないといけない、苦手なこと」が明確にわかっていれば、それが仕事で含まれそうな会社や、案件をわざわざ選ばないでしょう。
そして「自分はこんな仕事、こんな業務は、結構得意なんだよね」ということがわかっていれば、その内容でできる仕事や職場を選ぶはずです。
自分の得意、不得意がぼんやりしていると…
よくわかんないから、
- 休みが多そう
- 給料が多い
- 楽そう
- 他人からイメージが良さそう
- 立派な感じに見られそう
など、”とりあえず”的な選択をしてしまいます。
そして、いざ始めてみると、「めちゃくちゃ辛いんだけど…」「超苦手なんだけど…」「明日も仕事いきたくない…」となっていきます。
なので、あなたが仕事ができるできないというわけではなく、「どんな仕事はできて。どんな仕事はできないかを把握せずに、選択ミスをしてしまった」というのが正しい言い方ではないでしょうか。
②他人と「同じ方法で」やらないといけないと思いこんでいる
仕事が苦手だと感じる原因として、もう一つのものがこれです。
典型的なのが「〇〇さんみたいに、やらなきゃ」「どうすれば△△さんみたいに、結果を出せるんだろう」という考え方です。
この考え方は、もちろん自己成長するために必要なものですが、あくまで「参考にする」程度にとどめておかないといけません。
気をつけないと「苦手なことを、わざわざ苦手な方法で処理しょうとする」という、最もストレスが強く、効率が悪い手段をとってしまいます。
例えば、
- コミュ力が高い〇〇さんみたいに…
- 戦略的な思考が得意な△△さんみたいに…
的な考え方です。
これは、同じ得意なことを持っている人を参考にするなら、あなたもそれを真似ることができますが、そうでなければ、同じようにやって、同じような結果を出すことは、不可能です。

スポーツでも何でも同じですね。
自分は小柄なのに、体がデカい相手に、パワーで勝負するみたいなものです。
仕事ができる人は、必ず「自己流」の工夫を上手に使っています。
自分の「特性」を上手に利用しながら、目の前の仕事やタスクを処理しているわけですね。
例えば、僕がコーチングをした方で、こんな人がいました。
まだその人は、オフィス機器の営業を行う仕事をしていました。
まだ2年目ということもあり、業界のリテラシーも高くない彼女は、上手に商品の提案ができずに困っていました。
そして、10年以上その仕事をやっているベテランの男性営業マンの人みたいに、ロジカルに提案できないことを悩んでいました。
彼女には、「小難しい話は苦手であるかわりに、人と親密なコミュニケーションが取れる」という特性がありました。
コーチングで、それを活かせないかという話から、逆に雑談をたくさんしてコミュニケーションをとってみました。
すると、雑談のなかで業務上のグチを聞き出し、そこに合った商品を提案、購入してもらった…という成功体験ができました。
彼女の場合、ロジカルな営業は苦手だけど、「親密なコミュニケーションから、お困りごとに気づく」というスタイルであれば上手にできそうという、強みがわかりました。

最終的に、このスタイルで仕事がしづらいオフィス機器メーカーから、BtoCの商品を扱う会社に転職されました。
例えとして、わかりやすかったか不明ですが…
他人と「同じ方法で」やらないといけないと思いこんでいる人のイメージはこんな感じです。
あなたの特性を活かすなら、別の方法が良いはずなのに、
- 「結果が出ている〇〇さんと同じように…」
- 「上司の△△さんに言われた方法で…」
と言った形で、無意識のうちに「苦手パターン」で進めようとしてしまっている状態です。
これも、根本的な原因は①で解説した「自分自身の得意、不得意が詳細にわかっていない」という事になります。
仕事ができない人は、自分の得意・不得意がわかっていない
僕自身、起業や経営を続けていく中で、色々な失敗を経験してきました。
モチベーションが湧かなかったり、なぜか上手くできなかったり…
また、いろんな経営者の方々を見ていても、「凄いな〜」と思うところもあれば、「こんな事もできないのに、なんでこの人成功してんだ?」と思ったことも何度もあります。
コーチングを始めてからは、職業選択で悩んでいる方の話をたくさん聞いてきました。
そのすべてで共通していると感じるのは、「苦手なことを、無理やりどうにかしようとしている人は、絶対うまく行かない」ということです。
これは、個人レベルでもそうですし、経営という単位でも同じだと思います。
マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーも「高い成果は、強みによってのみ生まれる。弱みの克服では、凡庸な成果も疑わしい」と言っています。
要は、「もともと持ってる「特性」を上手につかわないと、だいたいのことはアカンよ」ってことでしょう。
記事の冒頭からお伝えしている内容のまとめですが、
- 先天的に「仕事ができる、できない」は無い
- 仕事ができない人 = 苦手なことをやってる割合が多い人
- 解決のためには自らの「得意・不得意」の把握が必須
という結論です。
得意不得意の具体的な見つけ方は、僕がコーチとして関わらせていただいている、「自己理解プログラム」や「ストレングス・ファインダー」がおすすめです。
もちろん、他にも様々な自己分析などがあるので、色々とトライしてみると良いと思います。
いずれにしても、
- たくさん稼ぐため
- 出来るだけ楽に仕事をするため
- 自分の精神衛生を守るため
- 仕事にやりがいを持つため
などなど、様々な側面から見ても、自分の強みと弱みを把握することは、かなり重要度が高いはずです。
「大事だけど緊急ではない」ことなので、優先順位が下がりがちではありますが、ここに向き合えた人は、「自分が仕事ができない」なんて悩みは無縁になるはずです。